
セルロースファイバーは吹き込み施工を行うため、隙間・偏りなく隅々まで充填することができます。
セルロースファイバー断熱材は、リサイクル新聞紙を主原料とした細かい繊維で構成されており、吹き込みによる施工を行います。
この吹込み施工は、柱や梁、配管などの複雑な形状の場所や、通常のマット状断熱材では隙間ができやすい壁や天井にも隅々までしっかりと充填できることから、断熱材の欠損ができず安定した高い断熱性能を確保することができ、気密性も高まります。
またリフォームなどの場合でも、既存の構造に合わせて柔軟に施工できるというメリットがあります。
一方グラスウールなどの他の断熱材は、高い性能を持ちますが成型品を詰めていく施工のため、配管などの周りにどうしても隙間ができてしまい、施工密度が低くなると断熱性能が大きく低下してしまいますので、注意が必要です。
どんなに高い性能を持つ断熱材でも、隙間なく高密度で施工していなければその性能を発揮することはできません。
セルロースファイバーは、そうした他の断熱材の欠点を補うことができるため、本来の断熱性能を最大限に発揮することができ、夏は涼しく冬は暖かい、年間を通じて快適な室内温度を保ちやすくなります。
コロラド州の建築大学(デンバー大学)では、セルロースファイバーとグラスファイバーの実際の断熱性能を試験し、以下の結果を得ました。
以上のような結果から、寒冷地など気候の厳しい土地ではセルロースファイバー断熱材のメリットはさらに顕著に現れるであろうとされています。

高い防音性能
生活をする上で、誰しも一度は生活音や騒音が気になったことがあると思います。
外から聞こえてくる話し声や工事の音、または家族間で楽器の音や足音、子どもの泣き声などで悩んだりすることもよくあります。
また、自宅で仕事・勉強をするときや就寝時には静かな空間で過ごしたいと誰しも思うのではないでしょうか。
セルロースファイバー断熱材は吹き込みによる施工により、高密度で家が隙間なく密閉された状態になるため、高い防音効果を持ちます。
セルロースファイバーは木質繊維が複雑に絡み合った多孔質な構造をしており、内部に無数の空気胞を含んでいます。この構造が音の振動エネルギーを吸収し減衰させ吸音性に優れていますので、楽器などの防音室としても使用されているほどの高い防音性を持っています。
布団にくるまって大声を出しても音が外に聞こえづらいのと同じです。
この高い防音・吸音性能によって、音が外に漏れないのはもちろん、外からの騒音や2階の足音などの心配がなくなります。
部屋と部屋の間仕切壁や、上階の床下に充填すると、部屋間の生活音を軽減することができますし、他にもホームシアターや楽器、トイレ排水などの生活音、住まいの中のさまざまな防音対策としてセルロースファイバーは大変有効です。
セルロースファイバー断熱材は、一般的な戸建住宅はもちろん二世帯住宅やリフォームでも大変人気が高まっています。

セルロースファイバー断熱材は、
火が燃え広がるのを防ぎます。
セルロースファイバー断熱材は新聞紙が主原料のため燃えやすそうなイメージを持たれる方が多いですが、安全なホウ酸が難燃剤として添加されておりますので、火にさらされても表面が炭化するのみで引火しない性質を持ちます。
セルロースファイバーは、細かく裁断された繊維が複雑に絡み合い、高密度に充填されることで空気層を形成します。この高密度な充填が、火災時に酸素の供給を阻害し、燃え広がりを抑制する効果もあります。
また、万が一に火事などで火にさらされても、有害な物質が発生することもありませんので安心です。
セルロースファイバー断熱材と呼ばれるものには一般的にホウ酸が難燃剤として添加されていますが、ホウ酸と一口に言っても様々な種類があり、危険性が極めて高いものとそうでないものがあります。
弊社で取り扱うインサイドPCは、米国環境保護庁で認可を受けた安全なホウ酸を使用しており、製品安全データシート(MSDS)を作成・公に公表し、安全性を証明しています。
■ セルロースファイバー断熱材と呼ばれるものにはホウ酸が難燃剤として添加されています。ホウ酸と一口に言ってもさまざまな種類があり、危険性が極めて高いものとそうでないものがあります。
■ セルロースファイバー断熱材InCide PCは、製品安全データシート(MSDS)を作成し、公表しています。
※セルロースファイバー断熱材InCide PCに使用されるホウ酸(Sodium Polyborate ボロン#10)に関する情報はページ1の中段「有害性」の項目で示してあります。

「透湿させれば、結露はしない」
インサイドPCセルロースファイバー断熱材は、リサイクル新聞紙で作られており、湿気を吸放湿します。
湿度の高い日本では壁内結露は必ず起こってしまいますので、吸放湿できなければ壁内は水分を逃がすことができずにカビだらけになってしまい、断熱性の低下はもちろん構造体である木材をも腐らせてしまいます。
セルロースファイバーは、呼吸する壁と呼ばれるほど調湿性に優れており、木との相性も抜群。完成後に見えなくなってしまう壁内ですが安心して過ごすことができます。
住宅の最大の劣化原因は結露と言われておりますので、このように壁内を適切に保つことは、断熱性・防音性・防虫性などのあらゆる性能を長年にわたり維持し、耐久性の高い家を実現します。
また、断熱性を維持することで冷暖房機器の過剰な稼働を抑えることができ、光熱費の削減・省エネルギーにつながります。
セルロースファイバーは空気の50倍近い密度を持ち、飽和状態で重量比20%以上の水蒸気を含むことができます。これは空気に比べて重量比で10~20倍、体積比で500~1,000倍に相当します。室内側の下地材の透湿抵抗をグラスウールを使う場合に比べて小さくすることで、室内の過乾燥と多湿を平準化できます。InCide PCは、独自の実験の結果、重量比で15%まで吸湿しても、その性能が低下することはないとの結果を得ています。
35坪程度の木造住宅として具体的に見ると。
158kgの水蒸気を、ほぼ一瞬で吸放出して、湿度を一定に保ちます。一般住宅で1日に放出される水蒸気量は7~10kgと言われています。セルロースファイバーを使用した場合、壁体内で結露水が発生することは、まず考えられません。

高い防虫効果
InCide PCセルロースファイバー断熱材の特筆すべき性能は、高い防虫効果です。これはInCide PCのみの特徴で、米国では害虫駆除断熱材として登録および認可を受けている唯一の断熱材です。日本でもホウ酸団子がゴキブリ駆除に有効であることは広く知られていますが、InCide PCセルロースファイバーは害虫駆除試験において、99.7%ものゴキブリ駆除という高い結果数値にて証明を得ています。
その他のアリやシロアリにも同様の効果があります。最近クローズアップされているアメリカカンザイシロアリにも、もちろん有効です。カリフォルニア大学リバーサイドキャンパス、昆虫学部のマイケル・ラスト博士が行った実験で、InCide PCがいかにゴキブリやシロアリに有効であるかが証明されました。
InCide PCと一般的なホウ酸、他の様々な種類の化学薬品を使用してその有効度を試してみたところ、InCide PCは3日半から4日で、完全にゴキブリが死に、シロアリに関しては14日以内に100%死ぬことが確認され、他のどんなものより有効性があることが証明されました。安全性もまた、EPA(米国環境保護庁)によって確認されています。これは、含まれるホウ酸が、ボロン#10という特殊なものであることに起因します。

高い防カビ効果
カビの胞子はとても小さく、屋内、屋外、新築だろうとなかろうと、たえず至る所に存在します。カビはあらゆる建築物の中で非常によく見られるもので、条件さえ整えばどこにでも発生します。ほとんどのカビは人体やペットには害がないですが、建築物にはダメージを与え、木製建築部材は腐朽されていきます。
InCide PCセルロースファイバーは、ボロン#10(Boron #10)という、独自に開発したホウ酸化合物を23%含んでいます。このボロン#10により、防虫や防カビ、さらに防火に高い効果を発揮します。23%と聞くと、とても高い含有率だと感じるかもしれません。
しかし、InCide PCに含まれるボロン#10は一般の食卓塩より6倍も安全なのです。

インサイドPCは、多くの虫の駆除には大変効果的ですが、その毒性は、一般の食卓塩の6倍も安全と評価されています。小さなお子様やペットがいるご家庭でも、安心してお使い頂けます。
インサイドPCセルロースファイバー断熱材は、米国消費者製品安全委員会(CPSC)、米国材料試験協会(ASTM)、米国セルロース断熱構造者協会(CIMA)、米国連邦仕様書HHI-515の安全基準を兼ね備えています。
また、米国環境保護庁(EPA)や、殺虫剤・殺菌剤・殺鼠材法(FIFRA)の必要条件にも適合しています。
これほどの厳しい品質制御基準を兼ね備えた断熱材は、唯一インサイドPCのみです。
| ニコチン | 50mg / kg body wt. |
|---|---|
| カフェイン | 192mg / kg body wt. |
| 食塩 | 3,000mg / kg body wt. |
| InCide PC | 19,879 mg / kg body wt. |
| 砂糖 | 25,800 mg / kg body wt. |
※数値が高いほど、安全性が高い
急性毒性(投与直後から数日以内に発現する毒性)の尺度。投与された固体のうち半数が死に至る容量。単位としては普通mg/kg(体重1kgあたりの投与mg)。
毒物・劇物などはLD50を目安に指定されている(毒物及び劇物取締法参照)。投与経路としては経口、経皮(皮膚から吸収される場合)、吸入、各種の注射(医薬品)などがある。
A REVIEW OF GENERAL ACUTE TOXICITY STUDIES OF INCIDERPEST CONTROL INSULATION
使用制限を受けることはなく、また大臣認定による等級付けの必要もありません。
セルロースファイバーは厳選した安全な原料から作られています。
安全基準の厳しい欧米でもその安全性や環境面を評価され、古くから使用されている断熱材です。
安心してお使いください。
