セルロースファイバーの特徴|セルロースファイバー断熱材・省エネ対策サポート|愛知県名古屋市のIPP

セルロースファイバーの特徴

断熱

セルロースファイバーは吹き込み施工を行うため、隙間・偏りなく隅々まで充填することができます。そのため、配管などの影響で施工密度が低くなることがほとんどありません。どんなに優れた断熱材でも、高密度でカバーできなければその性能を発揮することはできません。セルロースファイバーは、そうした従来までの欠点を補うことができるため、より高い断熱性能を発揮できるのです。

断熱性能データ

コロラド州の建築大学(デンバー大学)では、セルロースファイバーとグラスファイバーの実際の断熱性能を試験し、以下の結果を得ました。

  • セルロースファイバー断熱材使用の建物は、グラスウール断熱材使用の建物に比べ、暖房のためのエネルギー消費が26.4%少なくすむ。
  • セルロ-スファイバー断熱材は、グラスウール断熱材より、性能が約4割優れている。

以上のような結果から、寒冷地など気候の厳しい土地ではセルロースファイバー断熱材のメリットはさらに顕著に現れるであろうと言っています。

The Colorado Study(PDF)

防音

吹き込み施工により家が密封されている状況になるため、高い防音性能を発揮します。外の騒音が聞こえないのはもちろん、家の中でも子供の泣き声などでご近所の方に迷惑を掛けることがありません。また、天井や床下にも同じように施工ができますので、マンションで上階の騒音にお悩みの方にも非常に効果があります。

防音性能データ

耐火

セルロースファイバーは新聞紙が原料のため、耐火性能に不安があるというお声をよく耳にします。しかし、ホウ酸が難燃剤として添加されており、この効果が火が燃え広がることを防いでくれます。
更に、当社で採用しているセルロースファイバーInCide PC断熱材は、火にさらされても表面が炭化するのみで引火せず、酸素の供給をストップさせ、火が燃え広がるのを防ぎます。

耐火性能実験

セルロースファイバー断熱材と呼ばれるものにはホウ酸が難燃剤として添加されています。ホウ酸と一口に言っても様々な種類があり、危険性が極めて高いものとそうでないものがあります。

ホウ素化合物の安全性(PDF)

セルロースファイバー断熱材InCide PCは、製品安全データシート(MSDS)を作成・公に公表しています。

ボロン#10材料安全データシート(PDF)

セルロースファイバー断熱材InCide PCに使用されるホウ酸(Sodium Polyborate ボロン#10)に関する情報はページ1の中段「有害性」の項目で示してあります。

調湿

アメリカやイギリスなどの諸外国に比べ、日本の木造建築の寿命の短さには顕著なものがあります。この原因の主たるものが結露です。そもそも結露のもとは、空気中の水蒸気。水蒸気は気温が下がることによって飽和状態になり、結露となるのです。
つまり水蒸気のあるところならどこでも結露の発生する可能性があるのです。

それでは、結露を防ぐにはどうすればよいのでしょうか?
室内の水蒸気を抵抗なく、躯体内を通過させれば結露は発生しないのです。言い換えれば「透湿させれば、結露はしない」のです。

InCide PCセルロースファイバー断熱材は、リサイクル新聞紙で作られているため、無数の多孔性のセルロースファイバーが含まれています。この多孔性により、セルロースファイバーは、周辺の湿度が高くなれば湿気を吸収し、周辺の湿度が下がれば湿気を放出します。

セルロースファイバーは空気の50倍近い密度を持ち、飽和状態で重量比20%以上の水蒸気を含むことができます。これは空気に比べて重量比で10~20倍、体積比で500~1,000倍に相当します。室内側の下地材の透湿抵抗をグラスウールを使う場合に比べて小さくすることで、室内の過乾燥と多湿を平準化できます。InCide PCは、独自の実験の結果、重量比で15%まで吸湿しても、その性能が低下することはないとの結果を得ています。

調湿性能実験

具体的に見てみましょう。
35坪程度の木造住宅であれば
セルロースファイバー断熱材使用量:約1,050kg
水蒸気量:1,050kg x 15% = 158kg

158kgの水蒸気を、ほぼ一瞬で吸放出して、湿度を一定に保ちます。一般住宅で1日に放出される水蒸気量は7~10kgと言われています。セルロースファイバーを使用した場合、壁体内で結露水が発生することは、まず考えられません。

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防虫

InCide PCセルロースファイバー断熱材の特筆すべき性能は、高い防虫効果です。これはInCide PCのみの特徴で、米国では害虫駆除断熱材として登録および認可を受けている唯一の断熱材です。日本でもホウ酸団子がゴキブリ駆除に有効であることは広く知られていますが、InCide PCセルロースファイバーは害虫駆除試験において、99.7%ものゴキブリ駆除という高い結果数値にて証明を得ています。

その他のアリやシロアリにも同様の効果があります。最近クローズアップされているアメリカカンザイシロアリにも、もちろん有効です。カリフォルニア大学リバーサイドキャンパス、昆虫学部のマイケル・ラスト博士が行った実験で、InCide PCがいかにゴキブリやシロアリに有効であるかが証明されました。InCide PCと一般的なホウ酸、他の様々な種類の化学薬品を使用してその有効度を試してみたところ、InCide PCは3日半から4日で、完全にゴキブリが死に、シロアリに関しては14日以内に100%死ぬことが確認され、他のどんなものより有効性があることが証明されました。安全性もまた、EPA(米国環境保護庁)によって確認されています。これは、含まれるホウ酸が、ボロン#10という特殊なものであることに起因します。

防カビ

カビの胞子はとても小さく、屋内、屋外、新築だろうとなかろうと、たえず至る所に存在します。カビはあらゆる建築物の中で非常によく見られるもので、条件さえ整えばどこにでも発生します。ほとんどのカビは人体やペットには害がないですが、建築物にはダメージを与え、木製建築部材は腐朽されていきます。

InCide PCセルロースファイバーは、ボロン#10(Boron #10)という、独自に開発したホウ酸化合物を23%含んでいます。このボロン#10により、防虫や防カビ、さらに防火に高い効果を発揮します。23%と聞くと、とても高い含有率だと感じるかもしれません。しかし、InCide PCに含まれるボロン#10は一般の食卓塩より6倍も安全なのです。

高い安全性

InCide PCは、多くの虫の駆除には大変効果的ですが、その毒性は、一般の食卓塩の6倍も安全と評価されています。小さなお子様やペットがいるご家庭でも、安心してお使い頂けます。

経口半数致死量(The Oral LD50 Rating)

ニコチン 50mg / kg body wt.
カフェイン 192mg / kg body wt.
食塩 3,000mg / kg body wt.
InCide PC 19,879 mg / kg body wt.
砂糖 25,800 mg / kg body wt.

※数値が高いほど、安全性が高い

経口半数致死量とは?

急性毒性(投与直後から数日以内に発現する毒性)の尺度。投与された固体のうち半数が死に至る容量。単位としては普通mg/kg(体重1kgあたりの投与mg)。
毒物・劇物などはLD50を目安に指定されている(毒物及び劇物取締法参照)。投与経路としては経口、経皮(皮膚から吸収される場合)、吸入、各種の注射(医薬品)などがある。

A REVIEW OF GENERAL ACUTE TOXICITY STUDIES OF INCIDERPEST CONTROL INSULATION(PDF)

セルロースファイバーは、国土交通省が定めた規制対象となるホルムアルデヒド発散建材規制の対象ではありません。使用制限を受けることはなく、また、大臣認定による等級付けの必要もありません。セルロースファイバーは厳選した安全な原料から作られています。安全基準の厳しい欧米でもその安全性や環境面を評価され、古くから使用されている断熱材です。安心してお使い下さい。

建築:建築基準法に基づくシックハウス対策について – 国土交通省

高品質

InCide PC セルロースファイバー断熱材は、米国消費者製品安全委員会(CPSC)、米国材料試験協会(ASTM)、米国セルロース断熱構造者協会(CIMA)、米国連邦仕様書HHI-515の安全基準を兼ね備えています。
また、米国環境保護庁(EPA)や、殺虫剤・殺菌剤・殺鼠材法(FIFRA)の必要条件にも適合しています。これほどの厳しい品質制御基準を兼ね備えた断熱材は、唯一InCide PCのみです。

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